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テニスのセルフジャッジ解説!よくあるトラブルの解決策と独特なカウントの由来も紹介

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2026.06.20

テニスの試合に出るようになると、避けては通れないのが「セルフジャッジ」です。
プロの試合や全国大会のような大きな大会を除いて、ほとんどの試合は審判がいません。
自分たちでイン・アウトの判定を行います。

「ルールがよく分からない」「相手と意見が食い違ったらどうしよう…」と不安になる初心者やジュニア選手、
そして保護者の方も多いのではないでしょうか?

この記事では、セルフジャッジの仕組みから、よくあるトラブルの解決法、そしてテニス特有の不思議なカウント方法まで、分かりやすく徹底解説します!

この記事で分かること

  • テニスがセルフジャッジを行う理由
  • 絶対に覚えるべき「セルフジャッジ5原則」
  • よくあるトラブル(イモリ、カウント忘れなど)の対策
  • ジュニア選手が成長するための教育的側面
  • テニスの独特なカウント(15, 30, 40, ラブ)の由来

1. なぜテニスは「セルフジャッジ」なの?

すべての判定を自分たちで行うセルフジャッジ。
なぜこのような仕組みになっているのでしょうか?それには2つの大きな理由があります。

①フェアプレー精神

テニスは、「お互いに正々堂々と勝負しよう」という、相手をリスペクト(尊敬)する心(フェアプレー精神)のうえに成り立っているスポーツだからです。
お互いを信頼し合うことが大前提となっています。

② 実用的な理由(選手への負担を減らすため)

現実問題として、すべての試合に審判(チェアアンパイア)を配置するのはとても困難です。
もしセルフジャッジという仕組みがなければ、「負けた選手が次の試合の審判を務めなければならない」といったルールが必要になり、試合後すぐに帰宅できないなど、選手に大きな負担がかかってしまいます。


2. これだけは絶対に守る!「セルフジャッジ5原則」

日本テニス協会(JTA)は、正しく楽しく試合をするために「セルフジャッジ5原則」を定めています。必ず頭に入れて試合に臨みましょう!

原則具体的なルールと内容
① 迷ったら「グッド」インかアウトか判定に迷った時、自信がない時は、すべて「グッド(イン)」、つまり相手に有利になるように判定します。
② アウトは「空間」が見えた時だけボールとラインの間に、「はっきりと空間(隙間)」が見えた時だけ「アウト」または「フォルト」とコールします。ラインに少しでも触れている、または触れているように見えたらインです。
③ スコアのアナウンスサーバーはサーブを打つ直前、レシーバーに聞こえる大きな声でスコアを伝えます。
④ 速やかなコールとハンドシグナル判定は声と身振り(ハンドシグナル)で素早く相手に伝えます。
アウト:大きな声でコールし、人差し指を空に向かって立てる
グッド:コールはせず、手のひらを地面に向ける
⑤ コート外の人は口出ししない観客や応援している保護者は、たとえミスジャッジが見えたとしても、絶対にジャッジに介入してはいけません

3. セルフジャッジでよく起きるトラブルと対策

審判がいないため、どうしても意見の食い違いやトラブルが日常茶飯事のように起こります。
代表的なトラブルとその対策を知っておきましょう。

トラブル①:イン・アウトの判定を巡る「イモリ問題」

明らかにコートに入っているボールを「アウト」と判定してしまうミスジャッジを、テニス界の通称で「イモリ」や「イモる」と呼びます。
意図的にこれを繰り返す選手は「イモラー」と呼ばれることもあります。

【なぜ「イモる」が起きてしまうのか?】

必ずしもすべてのジャッジが「わざと(意図的)」とは限りません。
特にジュニア選手の場合、動体視力が発達途中であるため本当にアウトに見えてしまったり、「アウトになってほしい」という強い心理的願望が無意識にジャッジを歪めてしまうこともあります。
しかし、中には勝つためにずるをして意図的に嘘をつくケースもあり、深刻な問題となっています。

★「イモリ」への最強の対策は?

・すぐにロービングアンパイア(巡回審判員)を呼ぶ
相手のジャッジに不審な点がある場合は、遠慮せずに試合を中断し、ロービングアンパイアを呼びましょう。
第三者の目がはいることで不正を防げます。
明らかなミスジャッジには、審判員が判定を訂正する「オーバールール」が適用されます。

戦術を変える(センターセオリー)
ライン際ギリギリを狙うのをやめ、コートの中央(センター)付近を狙うプレーに切り替えます。
相手が「アウト」と言い張れない場所に打つことで、トラブルを物理的に回避します。

感情をコントロールする
イライラして自分のプレーを乱すのが一番の負けパターンです。
「セルフジャッジである以上、多少のミスは仕方ない」と割り切る強いメンタルも必要です。

トラブル②:ダブルスでの判定の食い違い

ダブルスの試合で、自分たちのペアのうち一方が「アウト」、もう一方が「イン(グッド)」と判定が分かれてしまった場合、そのポイントは自分たちの「失点」となります(相手の得点になります)。

トラブル③:妨害(レット)の判断

隣のコートからボールが転がってきた時や、プレーヤーが帽子などを落とした場合、プレーをやり直す「レット」がかかります。
このタイミングについてお互いの意見が食い違うことがあります。


4. 知っておきたい!細かいルールと補足

持ち物を落とした時
プレー中に帽子やポケットのボールを落とした場合、
1回目はレット(やり直し)ですが、2回目以降は「失点」となります。

判定を途中で変えた時
一度「アウト」とコールした後に「やっぱり入っていた」とグッドに訂正した場合、
原則としてそのプレーヤーの失点になります。

ボールマーク(球痕)の確認
原則として、ボールの跡を確認してジャッジの話し合いができるのは「クレーコート(土)」のみです。
ハードコートなど他のコートではマークの確認を要求することはできません。

電子機器の禁止
試合中はスマートウォッチなどの電子機器の着用は禁止です。
たとえ電源が切れていても身につけることは認められません。


5. カウント(スコア)を忘れてしまった時の解決法

試合に集中しすぎて、「あれ?今何ポイント目だっけ?」とお互いに分からなくなったり、スコアの意見が食い違ったりした場合は、以下のルールで解決します。

【解決の手順】二人が納得できるところまでさかのぼる!

・話し合いをして、お互いが「間違いなくこのスコアだった」と100%合意できる一番近いスコア(ポイント)まで戻ります

・そこから先のポイントで、「あのポイントは君が取った」「このポイントは自分が取った」と双方が一致して思い出せるポイントだけを足します。

・どちらか一方が主張しても、もう一方が納得できない、あるいは思い出せないポイントはすべて切り捨て(なしに)します

※ゲームカウント(何ゲーム対何ゲームか)が分からなくなった時も全く同じ手順で行います。
※さかのぼって決まったスコアに合わせて、その時の正しいサーバーとエンド(コートの側)から再開します。


6. ジュニアテニスにおけるセルフジャッジと保護者の役割

ジュニアの試合において、セルフジャッジは単なるルールではなく、「子供の人間性を育てる大切な教育」と捉えられています。

「自分に誇れる勝ち方」を選べるか

身体能力や動体視力が未発達な子供にとって、高速なテニスボールを正確にジャッジするのは、プロの線審でも間違えるほど難易度が高い作業です。

そんな中、「勝ちたい」という一心から、ズルをして「アウト」と言いたくなる誘惑に駆られることもあるでしょう。
しかし、ジュニアテニスではズルをして勝つことよりも、「正直にジャッジし、自分に誇れる勝ち方を選ぶ」ことの方がはるかに価値があります。
プレーヤーとしての人格が試される場なのです。

保護者(お父さん・お母さん)の重要な役割

もし自分の子供が、勝ちたいあまりに故意のミスジャッジ(イモリ)をしてしまっているのを見かけたとき、保護者は「勝てばいい」と絶対に黙認してはいけません
不正をして勝ってもそれは本当の勝利ではなく、将来立派な選手になれないということを、正しいスポーツマンシップとともに根気強く教えてあげることが重要です。

また、相手に不満をぶつけるのではなく、子供自身が「困ったらロービングアンパイアを呼ぶ」という正しい大人の対処法を実践できるように導いてあげてください。


7. なぜテニスのカウントは独特なの?(15, 30, 40, ラブ)

テニスの得点は「1, 2, 3」ではなく、「15(フィフティーン)」「30(サーティ)」「40(フォーティ)」、そして0点を「ラブ」と数えますよね。この独特な数え方の由来には、面白い諸説があります。

Q. なぜ15刻みなの?最後はなぜ45じゃないの?

【時計の文字盤説】
最も有力な説は、時計の文字盤(15分、30分、45分)をポイントの基準にしたというものです。
では、なぜ最後は「45」ではなく「40」なのでしょうか?それは、審判がコールする際に「フォーティファイブ(45)と言うよりも、フォーティ(40)と言う方が短くてコールしやすかったから」という、便宜上の理由から変化したと言われています。

Q. なぜ「0(ゼロ)」を「ラブ」と呼ぶの?

【卵の形説】
フランス語で「卵」を意味する「l’oeuf(レフ)」が由来という説が有名です。
卵の丸い形が数字の「0」に似ていたことから、これがイギリスに渡った際に英語の「Love(ラブ)」に聞こえ方が変化したと言われています。
テニスの「ラブ」は、愛のラブではなく「卵」が語源かもしれないなんて、面白いですよね!


まとめ:正しいセルフジャッジで、もっとテニスを楽しもう!

テニスのセルフジャッジは、最初は難しく、トラブルが起きると不安になるかもしれません。
しかし、基本となるルールや「迷ったらグッド」「困ったらロービングアンパイアを呼ぶ」という対処法を知っていれば、何も怖がる必要はありません。
お互いがフェアプレー精神を持ち、リスペクトし合うことで、テニスの試合は最高に楽しいものになります。
ルールをしっかり守って、自分に誇れる素晴らしいプレーを目指しましょう!

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