本日は
スマッシュとハイボレーについて解説します。
スマッシュ・ハイボレーは俗に言うチャンスなので
相手に大ダメージを負わせるか決めきるか
ショットの優位性でこちらのチャンスを活かすショットになります。
しかし、
チャンスだからと言って簡単ではありません。
今回はスマッシュの難しさとその対処方法
ミスのリスク回避方法などを紹介します。
攻めた結果相手が苦し紛れに上げたロブを確実に決めきらないと
決定力に欠けるプレーになっちゃいますので
オーバーヘッド系ショット(スマッシュ・ハイボレー)は
得意ショットにしときたいです👍
オーバーヘッド系ショットの難しさを理解し
対処方法を実践して空中戦を制するプレーをしちゃいましょう😊
スマッシュが難しい理由
スマッシュが難しい理由はいくつかあります。
代表的なのは
奥行きを測る能力が低い事による
距離感の把握問題です。
通常のラリーでは
壁や対戦相手やネットなど
距離感の目安になるものが存在します。
その助けもあって比較的距離感が測りやすいんですが
高く上がったボールは空以外距離感の目安がない為
着地点を正確に把握するのが難しくなります。
室内だとスマッシュが容易だというのは
天井が目安になるという理由が大きいとされてます。
また、
正面から飛んでくる球を打つには
飛んでくる球の延長線上にいればいいのですが
上から落ちてくる球を打つには
比較的ピンポイントの位置取りが必要になります。
その為
打点に入るのが難しいというのが
スマッシュの基礎的な難しさになります。
そして、
通常のラリーは減速してくる球を打ちますが
落下してくる球は加速します。
打点に近づくにつれ加速してくる球を
延長線上ではなくピンポイントに打たないといけないので
当てるのも難しいショットという事になります。
その他いくつかスマッシュが難しい理由はありますが
上記2点の対応がスマッシュ攻略の大半を締めます。
なので、
この2点の対応に特化した練習をするのが
スマッシュマスターへの道に繋がります。
空間把握訓練
人は奥行きを測る能力が低いです。
離れた物との距離を正確に把握するのが苦手なんです。
しかし、
もちろん訓練次第で能力は向上します。
訓練の鉄則は
「本番よりも難易度の負荷を高める」となります。
距離感を計る能力を鍛えるなら
距離感を計りにくい状況を作ります。
というわけで
ワールドではレッスン序盤のウォーミングアップでスマッシュ練習をしますが
必ずロブを極上に高くします。
これにより
遠い球がどこに落下するかの予測能力が上がります。
1度のレッスンで数球しか打ちませんが
ゲーム形式や試合でのスマッシュ返球率は目に見えて向上しました。
また、
高いロブ程落下速度が上がります。
するとミートするのが難しくなります。
落下地点が分かりにくくてミートしにくい
そういう技術的負荷が高い状況で練習してると
そこまで高くないロブが簡単に感じるようになります。
これはあくまで練習の話なので
試合であまりに高いロブが来た際は
滞空時間が長いので一度落として返球難易度を下げて対処すればいいです。
スマッシュの練習をするなら
上達する条件下で行った方が効率がいいです。
打ちやすい高さで打ちやすい場所にロブを上げた方が
気持ちよくスマッシュを打てますが
簡単に出来る状況下では
動作が理に適ってなくても打ててしまいます。
ミスの要素に気づきにくいんです。
相手はそうそうストライクゾーンにチャンスボールを打ってくれません。
なので、
ストライクゾーンを広げる訓練が必要になります。
次の章では
具体的にミート率を上げるスイングを解説します。
スイングをミート特化のシンプルな動作にする
僕がテニスを始めた当初は
スマッシュは地面に向かって撃ち落とせと習いました。
打点を前にとって振り下ろすスイングがスマッシュでした。
間違いとまでは言いませんが
かなりの限定条件でしか打てないショットです。
基本的に相手はこちらの頭上を越そうとしてロブを打ちます。
なので、
基本的にロブは深いショットになります。
その深いショットを追い越さないと打点を前に取れません。
毎度ロブを追い越さないとスマッシュが打てないとなると
実用的じゃないです。
打ち下ろすスイングというのも当たると気持ちいいんですが
振り遅れの要素があるので最近は行わない風潮があります。
肩から肘の上腕部が大きく動くのでミートが難しいとされています。
簡単なロブが浅くきたなら問題も少ないですが
基本ロブは深いんです。
動きながら打つ事に寄せたスイングの方がいいとなってます。
というわけで
スマッシュはラケットダウンを少なくし
回旋メインのスイングがお勧めです。
回旋メインのスイングですと
上の写真のジョコ先輩のように
上腕が下がらずフィニッシュとなります。
回旋でラケット下に向くので球を抑え込むにも有効です。
また、
スマッシュが打てると思ったが目測を誤ってしまった場合
咄嗟にハイボレーにする事ができます。
テニスは全ショット不測の事態に備えたスイングが土台にあるべきです。
楽勝な球を体勢十分な状態で打つ練習はテニスの競技性と多少離れちゃいます。
というわけで、
詳しい打ち方は下の動画をご覧ください。
イメージがつくと思います😊
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