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【テニス上達】フォアストロークの「低い打点」が武器になる!?浅いボールを安定して打ち込む「サイドスピン」の極意

テニスブログ

2026.02.07

こんにちは! いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

テニスをしていると、試合中や練習中に「どうしても苦手意識が消えないボール」ってありませんか?

その代表格とも言えるのが、「浅くて低いボール」です。

ラリー中に相手のボールが短くなり、チャンスだと思って前に走り込んだものの、バウンドが低くてネットギリギリ…。 「ネットしそうだな…」 「強く打ったらバックアウトしそう…」 そんな恐怖心が頭をよぎり、結局なんとなくラケットを合わせて「入れるだけ」の返球になってしまった経験、誰にでもあると思います。

チャンスボールのはずなのに、なぜかピンチのように感じてしまうこのシチュエーション。

でも、もしこの「低い打点」の処理が得意になれたらどうでしょう? 相手が不用意に打った短いボールを、確実に、しかも攻撃的に打ち込めるようになったら、あなたのテニスは劇的に変わると思いませんか?

今回は、そんな「フォアストロークの低い打点・短いボールの処理」について、攻撃的ショットにするコツをお伝えします。

文字で読むだけでもイメージが変わると思いますが、「百聞は一見にしかず」。 細かいニュアンスやラケットの動きについては、記事の最後にリンクを貼っている動画でぜひ確認してくださいね!

なぜ「低い打点」は難しいのか?ありがちな勘違い

まず、なぜ私たちは低い打点を難しく感じるのでしょうか。

一番の理由は「ネットの存在感」です。

ベースライン同士でのラリーに比べて、浅いボールを処理する時は物理的にネットとの距離が近くなります。 自分の立ち位置が前になればなるほど、ネットが普段よりも高く、壁のように感じてしまうものです。

そこで多くの人が無意識にやってしまうのが、 「ボールを上に持ち上げようとする動作」です。

「ネットを越さなきゃ!」という心理が働き、ラケットを下から入れて、ボールをグワッと持ち上げるように縦にスイングしてしまう。 一見、理にかなっているように思えますが、実はこれがミスの元凶になっていることが多いんです。

「持ち上げる」ことの弊害

ネットに近いということは、「相手コートまでの距離も短い」ということを意味します。

距離が短いのに、ボールを持ち上げようとして下から強く擦り上げるとどうなるでしょうか? スピンが強烈にかかって急激に落ちれば良いですが、少しでも当たりが厚くなると、ボールは放物線を描いてそのままベースラインを大きくオーバーしてしまいます。

それを恐れてスイングを弱めると、今度は回転不足でネットにかかる…。 つまり、「持ち上げて打つ」という発想は、パワー調節が非常にシビアで、再現性を高めるのが難しいのです。

では、どうすれば良いのでしょうか?

安定と攻撃を両立する「サイドスピン」の魔法

「持ち上げないで、どうやってネットを越すの?」 そう疑問に思う方もいるかもしれません。

ここで登場するのが、今回の最大のポイントである「サイドスピン」と「抜け感」です。

1. 真正面から当てない

ボールの後ろをガツンと真正面から捉えるのではなく、ボールの外側を斜めに捉えて、サイドスピン(横回転)をかけるようなイメージで打ちます。

2. 「抜け感」を重視する

ここが一番、言葉では伝えにくい部分なのですが(ぜひ動画を見てください!)、インパクトの瞬間に力を込めるのではなく、ボールからラケットを「逃がしてあげる」ような感覚で振ります。 スイングを大きくフォロースルーまで振り切る必要はありません。「このぐらいでおしまい」という程度で、コンパクトに止める感覚がベストです。

このように「サイドスピンをかける」ことで、ボールを持ち上げようとしなくても、自然な軌道でネットを越し、相手コートに沈んでいくショットが打てるようになります。

なぜこの打ち方だと「強打」が怖くなくなるのか?

この打ち方の良いところは、単に「入るようになる」だけでなく、「攻撃的なショットが打てるようになる」という点です。

テニスにおいて、強打ができない最大の理由は「ミスへの恐怖」ですよね。 「アウトしたらどうしよう」という不安が、腕の振りを鈍らせます。

解剖学的な安心感:腕の「内旋」と「外旋」

少しマニアックな話をしましょう。 ボールの真後ろを捉えて持ち上げようとすると、手首やラケット面が上を向きやすくなります。これは腕の構造で言うと「外旋」(外側に開く動き)につながりやすい動作です。 面が少しでも上振れすれば、当然ボールはアウトになってしまいます。これが恐怖心の正体です。

一方、今回紹介している「ボールの外側を捉える(サイドスピンをかける)」動作はどうでしょうか。 ボールの外側を触ろうとすると、腕は自然と「内旋」(内側に閉じる動き)気味になります。 この動作は、ラケット面が上を向くのを防ぐ効果があります(「面を伏せる」動きに近いからです)。

つまり、「ボールの外側を捉えに行く」=「構造的にアウトしにくい面が作れる」ということになります。 「これならふかさない(アウトしない)!」という確信が持てるからこそ、低い打点でも恐怖感なく、しっかりとスイングスピードを上げて「打ち込む」ことができるのです。

コントロールの精度が劇的に上がる理由

この打ち方は、ボールの制御(コントロール)においても非常に理にかなっています。

タイミングのズレに強くなる

ボールの「真後ろ」を捉える打ち方は、インパクトのタイミングがほんの少しズレるだけで、左右へのコントロールが大きく狂ってしまいます。 しかし、ボールの「外側」を擦るサイドスピンの打ち方なら、多少タイミングが前後しても、左右のコントロールがスイング方向に依存している為、大きな誤差になりにくいのです。

狭いエリアを狙える

このように、習熟するほど左右のズレが生じにくい特性がある為、ストレートへのパッシングショットや、ショートクロス(アングル)など、コートの狭いスペースを繊細に狙うコントロールが容易になります。

逆クロスに打ちたい場合は、スイングの方向をさらに外側へ向けるだけで調整可能です。 このあたりの「スイング方向と飛球方向の関係」についても、動画内で実際に打ちながら解説していますので、軌道をぜひ目で見て確認していただきたいです。

フットワークの常識を変える:「踏ん張らない」

低い打点のボールを処理する際、足の使い方も非常に重要です。

よく「しっかり止まって打て」と言われますが、浅いボールに対して止まって踏ん張ってしまうと、そこで動きが途切れてしまいます。 踏ん張ると次の動作への移行が遅れますし、何より身体が固まってスムーズなスイングができません。

この打ち方におけるフットワークのコツは、 「両足で入り、打つ動作に合わせてジャンプして抜けていく」 ことです。一応「ダブルステップ」という名称がついてます。

足は「パワーのため」ではなく「移動のため」だけに使いましょう。 走り抜けながら、その動きの流れの中でコンパクトにラケットを振る。 小さいスイング動作なので、どっしりと踏ん張る必要も、身体を大きく回旋させる必要もありません。

「走り抜けるような感覚」で打つことで、打った後もそのままネットポジションについたり、次のボールへの準備ができたりと、プレーの範囲(移動範囲)が自然と大きくなります。

マインドセットの変化:守りから攻めへ

ここまで技術的なことをお話ししてきましたが、この打ち方を習得することで得られる最大のメリットは、実は「メンタル(考え方)」の変化かもしれません。

これまでは、 「うわっ、浅いボールだ。届くかな? ミスしないように当てて返そう…」 と思っていた場面。

それが、この「サイドスピン打法」を覚えると、 「お、浅いボールだ。走り抜けながらサイドスピンで攻めてやろう!」 という攻撃的な思考に変わります。

今まで「ピンチ」だった場面が「チャンス」に変わるのです。

ギリギリ届くようなボールであっても、当てるだけの返球ではなく、小さい動作で「キュッ」と回転をかけて攻撃できる。 これに気づくと、次から浅いボールが来た時に「届くかどうか」ではなく、「どうやって攻撃してやろうか」という視点になります。

攻撃のバリエーションが増えれば、当然相手に与えるプレッシャーも増大します。 「あの人は浅いボールを打つと攻め込んでくる」と相手に思わせれば、それだけで試合を有利に進められますよね。

明日からできる練習法と応用

最後に、この打ち方をマスターするためのヒントをいくつか。

練習としてはベースラインでのラリー中にも、低い打点になったら意識的にサイドスピンを掛ける練習をすることをお勧めします。 「低い打点の触り方」自体に慣れておくことで、いざ前に走らされた時も自然と身体が反応するようになります。

グリップについてのヒント

最初は普段のストロークの握り(セミウエスタンなど)で行うのが良いと思いますが、慣れてきたら「ボレーのグリップ(コンチネンタル寄り)」でも同様の打ち方ができるように練習してみてください。

ボレーのグリップでこの打ち方ができると、

  1. より繊細なタッチやコントロールが可能になる
  2. ネット前のポジションで、咄嗟に足元に来たワンバウンドのボールも攻撃的に処理できる という大きな利点があります。

ダブルスの前衛や、シングルスのネットプレーにおいて、足元の処理は死活問題。 そこで「当てるだけ」にならずに攻撃できれば、あなたの決定力は格段に上がります。

詳細は動画でチェック!

長々とお伝えしてきましたが、やはりテニスの技術は文章だけでは伝えきれない「感覚」の部分が大きいです。

  • 「横振り」って具体的にどのくらいの角度?
  • 「抜け感」ってどんな音や見た目?
  • 「サイドスピン」をかけたボールの軌道は?
  • 走り抜けながら打つフットワークのリズムは?

これら全て、実際の映像を見ていただくのが一番の近道です。

「持ち上げずに打つ」感覚をつかんでいただくために、様々なアングルから撮影しています。
「フォアストローク低い打点」の悩み、この動画一本で解決の糸口が見つかるはずです。

ぜひ、動画を確認して、次の練習で試してみてください。 「あ、なんか今プロっぽい打ち方できたかも!」という瞬間がきっと訪れるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 あなたのテニスライフがより楽しく、攻撃的なものになりますように!

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