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「手打ち」を卒業!全身のパワーをボールに伝える“身体のつなぎ方”の秘密【連結能力】【テニス上達】【子供の運動能力向上】

テニスブログ

2026.02.18

こんにちは!ワールドテニススクールのカズッキーです。

前回の記事では「動ける体を作るためには、リズム能力が大事!」というお話をしました。

おかげさまで、多くの保護者の方から「目からウロコでした!」「うちの子もまだ間に合いますか?」といった熱い反響をいただいています。

安心してください、神経系の発達が著しい小中学生の時期なら、いつから始めても遅すぎることはありません。

今回は【運動神経は作れる!】シリーズ第5弾!

全7つのコーディネーション能力の中でも、テニスのパフォーマンス、そして「動きの美しさ」を左右する重要項目、「連結能力(れんけつのうりょく)」を深掘りしていきます。

「一生懸命練習しているのに、どこか動きがギクシャクしている」

「力はあるはずなのに、ボールに力が伝わらない」

そんな悩みをお持ちの親御さんは必見です。連結能力を磨けば、お子さんのテニスは劇的に、そしてエレガントに進化します!

1. 連結能力とは?「身体の中の指揮者」の役割

連結能力とは、一言で言えば「身体の各部位をスムーズに、無駄なく連動させる能力」のことです。

テニスの動作を想像してみてください。ただ腕を振ればいいわけではありませんよね。

1.足で地面を蹴る

2.そのパワーが膝、腰へと伝わる

3.体幹がひねられる

4.肩、肘、手首へとエネルギーがシフトする

5.最終的にラケットの面に力が伝わる

この一連の流れを「キネティック・チェーン(運動連鎖)」と呼びますが、連結能力はこのチェーンをつなぐ「継ぎ目」の役割を果たします。

どれだけ下半身が強くても、連結能力が低いとエネルギーはボールに伝わりにくいです。逆に、この能力が高い子は、オーケストラの指揮者がバラバラの楽器を一つにまとめて奏でるように、全身の筋肉を完璧なタイミングで同調させることができるのです。

2. なぜテニスにおいて「連結能力」が最強の武器になるのか

テニスは「走りながら打つ」「跳びながら打つ」といった、異なる動作の組み合わせが連続するスポーツです。ここで連結能力が不足していると、次のような問題が起こります。

「手打ち」になってしまう: 足の力が上半身に伝わらず、腕だけの力で打とうとするため、威力が出ず怪我もしやすくなります。

フットワークとスイングがバラバラ: 良い位置に動けても、止まってから「よいしょ」と打ち始めるため、リズムが遅れます。

スイングとフットワークの一体化

連結能力が向上すると、「ラケットワークとステップの完全な連動」が可能になります。 トッププロの動きをスローで見ると、まるでダンスを踊っているかのように滑らかですよね。あれこそが連結能力の極致です。足を動かしながら打点を探り、着地と同時にスイングのエネルギーを爆発させる。この「一体感」こそが、相手の速い球に振り遅れず、かつ精度の高いショットを打つための絶対条件なのです。

3. 実践!連結能力を鍛えるテニストレーニング

それでは、具体的にどうやって鍛えれば良いのでしょうか? 連結能力は、単調な素振りだけではなかなか育ちません。「複数の動作を同時に行う」という刺激を脳に与えることがポイントです。

ここでは、当テニススクールでも大人気のトレーニングを3つご紹介します。

① 【基本編】サイドステップ&ボールパス

まずは、横方向の動きと手先の操作を連動させる練習です。

やり方: 2人ペアで向かい合い、3〜5メートルほど離れます。そのままサイドステップで横に移動しながら、テニスボール(またはメディシンボールなど)を相手にパスし合います。

テニスへの有用性: テニスの基本である「横への移動」と「キャッチ&スロー(打球のイメージ)」を統合します。

トレーニングのポイント 「足元を安定させて、移動しながらでもボールをしっかりキャッチしよう!」と励ましましょう。また、相手が取りやすい場所へ投げる必要があるため、ペアの協力や連携を褒めることで、社会性や協調性も同時に育ちます。

② 【応用編】リズム・ラダー・スイング

ステップの正確さと、上半身の自由な動きを連結させます。

やり方: 地面に置いたトレーニングラダー(縄ばしご)を使って、素早いステップを踏みます。例えば「1・2、1・2」と小刻みに足を動かしながら、コーチの合図があった瞬間に、足の動きを止めずに「フォアハンドの素振り」を行います。

テニスへの有用性 実際の試合では、細かい足の調整(アジャストメント・ステップ)を行いながら、同時にスイングの準備をしなければなりません。「足は細かく、腕は大きく滑らかに」という、上下で異なるリズムを脳に覚え込ませるのに最適です。

トレーニングのポイント: 足が止まってしまったり、逆にスイングが雑になったりしがちです。最初はゆっくりで良いので、「足と手が同時に違うリズムで動いている状態」を意識させましょう。これができるようになると、コート上での「バタバタ感」が消え、余裕を持ってボールに入れるようになります。

③ 【実践編】ターゲット・リアクション・キャッチ

視覚情報(目)と反射(脳)、そして全身の動きを連結させます。

やり方: お子さんはベースライン付近で構えます。保護者(またはコーチ)は、少し離れた場所から左右どちらかにボールを転がすか、優しく投げます。お子さんはそのボールに反応してダッシュし、「ワンバウンドする前にキャッチして、そのままの勢いでネット際にあるコーンにボールを置く」という動作を行います。

テニスへの有用性 テニスは「ボールを見る(入力)→ 走る(出力)→ 適切な位置で止まる・または動く(調整)→ 打つ(完結)」という極めて高度な連結の連続です。このトレーニングでは、ボールの軌道に合わせて身体を運び、さらに「置く」という繊細な動作までを一つの流れとして行います。

トレーニングのポイント: 走るスピードだけを競うのではなく、「いかにスムーズに減速して、優しくコーンに置けるか」に注目してください。急ブレーキと繊細な操作の連結が、ネットプレーやドロップショットの感覚を養います。

4. 保護者の皆様へ:完璧さよりも「楽しさ」が神経を繋ぐ

「うちの子、運動音痴かも…」と悩む必要はありません。 連結能力を含むコーディネーション能力は、脳の神経回路を繋ぐ作業です。そして、脳が最も活性化し、神経が繋がりやすいのは、子供が「楽しい!」「もっとやってみたい!」とワクワクしている時です。

フォームが崩れていても、最初は構いません。 「今のキャッチ、足の動きとピッタリ合っててカッコよかったよ!」 「リズムに乗って動けていたね!」 そんなポジティブなフィードバックが、お子さんの脳内に「動きの高速道路」を建設する一番の材料になります。

連結能力が備われば、テニスはもちろん、他のスポーツに挑戦した時や、日常生活での身のこなしまで劇的に変わります。それは、一生モノの「身体の財産」になるはずです。

まとめ

連結能力は、バラバラのパーツを一つの「意志」としてまとめ上げる、身体のマネジメント能力です。

  1. スイングとフットワークの一体感を高める。
  2. キネティック・チェーンを構築し、最小限の力で最大効率のショットを打つ。
  3. 多種多様な遊びとトレーニングで、脳に刺激を与え続ける。

これらを意識して、お子さんの隠れたポテンシャルを引き出してあげましょう。ワールドテニススクールでは、こうした科学的根拠に基づいた指導を大切にしています。

さあ、今日は親子で「サイドステップ&ボールパス」から始めてみませんか?意外と大人の方が難しくて、お子さんに負けてしまうかもしれませんよ(笑)。

ワールドテニススクールでは随時体験レッスンを受け付けています。
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