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ドロップボレー

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2024.04.08

231期中上級3週目のテーマはドロップボレーです。

今回は2UPの後衛が打つドロップボレーを想定してます。
前衛もドロップボレーを打つ必要はありますが
前衛より後衛の方が打つ回数が多いので
後衛から仕掛ける為のドロップボレーのイメージです。

ドロップはパワーショットの対極に位置しますので
誰でも打てるショットです。
非力な方でも有効にポイントを取る手段になりますし
普段パワフルな方が使えば意外性抜群です。

しかし、
ミスって相手のドチャンスになり得るショットでもあります。

なので、
リスク管理が重要になります。
あらゆるリスクを排除して自信をもって打てるよう作り込みたいです。

リスク管理の練習には2UP後衛の方が向いてますし
2UPになった時の仕掛けの一つとして武器になれば
戦術がグンと広がります。

ドロップボレーの前提として
一番重要な項目は
「低くコントロールする」ことです。
低ければ多少深くても相手のチャンスにはなりにくいです。

ドロップ系ショットは
短くコントロールしようとする意識が強いです。
意識しようとしなくても
ドロップを選択した時点で過剰なほど
短く打とうとします。
なので、
その過剰さを和らげるの役目もあります。

というわけで
今回はドロップのリスクと回避方法に焦点を当てて解説します。

打ちやすい球を見極める

狙いより
遠くに飛んだり高くなったりするとピンチになるので
まずは、
そうなる外的要因について考えます。

速い球は難易度高い

ボールがガットに衝突する際
ボール、ガット、ラケット全てが変形します。
その変形を元の状態に戻そうとするのが反発です。

速い球程反発が大きくなり
遠くに飛びやすくなるので難易度が上がります。

自分がドロップボレーをコントロールできるスピード
これを知っておく必要があります。

対策としては様々なスピードのボールで練習し
スピードの許容範囲を広げるのが一つ。

もう一つは
そもそもスピードボールを相手に打たさない。

闇雲に2UPになるのではなく
相手が打ち込めない状況を作って前に行きたいです。

アプローチで
深く打ったり体勢を崩させたりして
許容範囲内のスピードで返球させれば
いつでもドロップチャンスです👍

高い球は難易度が高い

ドロップボレーが相手のチャンスになってしまう理由の一つが
浮いてしまう事です。

滞空時間が長くなり
追いつかれやすくなります。
それに加えて高い打点で打ち込まれたら
超絶ドピンチになりかねません。

高い打点からドロップボレーを打つと
発射位置が高いので
必然的に軌道が高くなります。

逆にローやハーフボレーは
ボールの勢いを前ではなく上に逃がす事が出来るので
比較的ドロップには向いています。

高さも速さ同様許容範囲を広げる練習が必要ですが
そもそも高い打点だったら打ち込んだ方が決めきりやすいです。

バレる

ドロップがバレると
相手はこんな顔して喜びます。

とは言ってもいつかはバレます。
早いタイミングでバレなければいいです。

テイクバックの段階でバレると
相手の激烈猛ダッシュを認知した状態で打つ事になります。

そうなると
「より一層短く打たないと」
という焦りの気持ちが出て
ネットミスの可能性爆上がりです。

ではなぜバレるのでしょうか。

ボールが飛ぶ要素は
グリップを支点にして
先端が後ろから前に移動する
ラケット角度の切り返しにあります。
これが無いと驚くほど飛びません。

ドロップはボールを飛ばさないショットなので
先端を動かないように固定しようとします。

その時、
ラケットが後ろにあると
前に振る必要があります。
前に振ると先端が動き飛びやすくなるので
前に振る要素を無くす為に
ラケット全体を前にセットします。

腕とラケットが通常より前にセットされた状態です。

フォアもバックもこれがバレる原因です。

そして、
止めによる固定も飛ぶ要素になるので
打点で先端を後ろに動かしたりする場合もあります。

そうしてドロップボレー独特の打ち方が完成します。

対策としては
飛ぶ要素を無くしつつ
深くテイクバックします。

先端を固定してグリップを動かす事により
飛ぶ要素を無くしつつ深いテイクバックにする事ができます。

これでテイクバックでバレる可能性は格段に下がります。

ついでに
もう一つの飛ぶ要素である「止め」も無くします。

打点で先端を後ろに引くのも悪くないですが
止めないでゆっくり動かし続けるだけでも
十分飛びを抑えられます。

エースは取らず布石に使う

結果エースになれば上等
位の気持ちで使うで十分です。

相手に取らせるつもりで打ちます。
ただし、
多少長くなっても相手陣営にダメージが出るようにしたいです。
そこで角度を付けます。
角度を付けてコートから追い出し
生まれたスペースに決めきる。

決めきる為の仕掛けとしてドロップを使うのです。
ドロップボレーで決めきるのではないので
極上のドロップが必要なくミスのリスクが減ります。

そして、
ここからが重要です。
ドロップボレーを単体で考えるのではなく
布石として考えます。

ドロップボレーを選択できる程度のボールが飛んできた際
相手にドロップを意識させていれば
センターにキレの良いボレーを打つだけで
相手の苦しみは倍増します。

リスクがあるドロップは
確実に打てる時だけ打ち
リスクが少ないセンターへのボレーで
相手にダメージを与えるのです。

ドロップを打つ事で
ただの切れ味するどいセンターボレーが
極上のボレーに生まれ変わります。

少しでも甘いと
ドロップや鋭いボレーで苦しめられる
浮いたら打ち込まれて決めきられる。

相手にそう思わせる事が出来れば
相手はより一層ナイスなショットを打とうとして
ミスのリスクが増えます。

こんなに上手くいくのは難しいと思うかもしれませんが
十分実現可能です。
目指す価値も十分あります。

ドロップボレーが打てるだけで戦術の広がり無限大なので
いっぱい練習していきましょう😊

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