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手打ちと身体の使い方

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2024.07.12

232期土曜球出し打ちまくり
期の大テーマは
正しい身体の使い方による小手先手打ちで
効率良く打つ方法
となります。

各週の説明とは別に
身体を使う手打ちについての概要を説明します。

なぜ手打ちというマイナスイメージ単語を使うのか

サーブに限らず
僕はよく手打ちという単語を使います。

俗に言う良くない意味の手打ちとは違い
「腕に負担が掛からないようにした上で
感覚は手先のコントロールを活かして打つ」
という意味で
身体を使わないという意味ではありません。

レッスンでもブログでもそういった説明はしてますが
「手打ち」というネガティブなイメージに引っ張られ
良くない打ち方と判断する単語脳色の強い方が
極少数ではあるものの一定数存在するだろうと
言い始める前から想定はしてました。

ネガティブな単語を連発するのは勇気がいりますが
それでも連発するのにはそれなりの理由があります。

1.文脈で判断すれば理解は容易だから
「分かる」と「やれる」は違いますが
想定通りほとんどの方は内容を理解していただけます。

2.ネガティブな動作を使えば強打が容易だから
ほんの少しの助走と固定力で
容易に速い球が打てます。
それだけのフォームになってしまうのは
腕に負担が掛かりますので
通常フォームの中にネガティブ動作の要素を入れます。

3.多数の好結果を出した実績があるから
強打が容易なので
実際に球速上げに成功する方を多数見てきました。

身体を存分に動かしながらスイングすると
充実感があり気持ちよく正しい事をしてる感覚になると思います。

もちろん間違った事とは言いませんが
テニスの競技性に合ってない場合が多いです。

ピッチャーと内野手

テニスにおいての身体の使い方で
よく聞く例がボールの投げ方です。

特にピッチャーの投げ方的な身体の使い方の例をよく聞きます。
しかし、
内野手の投げ方を例に出してるのは聞いた事がありません。

ピッチャーはポテンシャルの上限まで発揮して
一級品の球を投じます。

内野手は捕球後に間髪入れず投げます。
じっくり時間を掛けて
投げるに適した動作をする時間はありません。
脚は主に移動に使い
投げにくい体勢でも即座に投じます。

もちろん余裕がある場合もありますが
余裕が無くてもパフォーマンスを発揮できる技術が必要です。

テニスも同様です。

余裕を持って打てる場合もありますが
脚は移動の為に使って
体勢不十分でもパフォーマンスを発揮しないといけません。

野球の投球とテニスの打球では
根本的に技術が異なりますが
野球を例に出すなら
内野手の身体の使い方の方が
ピッチャーの身体の使い方より必要な技術になります。

体勢十分でラケットブン回せれば
ネガティブ動作のテクニックが無くても
そこそこ良い球が打てます。
でも、
その為にはピッチャー並みに身体を使う必要があります。

しかも、
ピッチャーの投球はクローズドスキル競技で
テニスはオープンスキル競技です。

身体を「動かす」事は出来ますが
動きを運動連鎖として「機能させる」のは
かなりの訓練による習熟が必要になります。

ネガティブな動作は肩の回旋と前腕の固定で行います。
踏ん張らず動きながら手先の感覚で打つ。
下のリンクで
フォアストロークですが
ネガティブ動作と加速の仕組みを解説している記事に飛べますので
良かったら確認してください。

テニスは加速と固定で飛ばす

最後に、
ピッチャー型身体の使い方だと
怪我の可能性が生じる事を説明します。

怪我予防

怪我

あくまで可能性の話になります。
でも、
怪我の可能性は出来るだけ排除しないといけません。

このブログで何度も説明してる事ですが
テニスの怪我の要因の一つは
ラケットとボールの重量比の近さです。

ヒッティングポイントで負担が掛かります。

なので、
ヒッティングポイントでの衝撃に備える必要があります。
それが、
回旋と固定です。

特に手首の固定が上手くいかないフォームだと
打球時の衝撃が蓄積してしまいます。
筋肉は柔らかいので衝撃による怪我は少ないです。
問題は筋肉と骨の付け根にある腱です。

腱は硬いので
筋肉が縮もうとしてるのに
外部要因で伸ばされる状況などは
腱に負担が掛かります。

この状況を回避する動作のうちの一つが
肩からの回旋です。

そして、
肩からの回旋は肩を意識しない事が重要になります。
肩回旋を肩意識で行うと肩が上がりやすいです。

肩が上がると上腕がロックされます。
ロックされた状態で動かすと肩を怪我する要素になります。

なので、
肩回旋は手先意識で行います。

同様に、
体幹部を使う時に
直接その体幹部を意識すると不具合を生じる場合は多いです。

細かい動作の説明はそのショット毎に行いますが
体幹部を使える状態にだけして
手先で動きをコントロールするが
体幹部の機能と怪我予防に有効です。

習熟する程
意図的に固定する必要は無くなりますが
ネガティブな動作で飛ばす感覚を養う意味でも
瞬間的なリストワークの固定は是非習得したいです。

瞬間的なネガティブな動作が習熟するほど
意図的な固定をしなくても
無意識に固定で飛ばすようになり
力を入れてる感覚すら無くなってきます。

そうなると、
体感的に柔らかいリストワークになっていきます。
柔らかいリストワークの感覚が脱力となります。
力を入れないのが脱力ではなく
力を入れてる事を感じないのが脱力です。
実際に力が入ってない状態で打球すると
物理的にラケットが吹っ飛びます。

というわけで
今回は今期の各週共通テーマである
手打ちで身体を使うという矛盾の概要説明でした。

ショット別の詳しい説明は今後もしていきますので
よろしくお願いします!

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