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【動画あり】片手バックハンドの常識を覆す!「振り回さない」ほうがスピードも回転も自由自在になる理由

テニスブログ

2026.02.19

テニスプレイヤーにとって、片手バックハンドストロークは永遠の憧れであり、同時に最大の悩みどころでもありますよね。

「もっと鋭いスピードボールを打ちたい!」 「エグい回転をかけて、相手の足元に沈めたい!」 「でも、低い打点に来ると途端に弱気になってしまう……」

もしあなたがそう感じているなら、今日、その悩みとはおさらばです。

実は、片手バックハンドの威力を劇的に上げる鍵は、腕を一生懸命に「振る」ことではなく、インパクトの瞬間に「止める」ことにあります。さらに言えば、腕の動作を頑張るのをやめて、ボールへの「触り方」を極めることこそが、上級者への最短ルートなのです。

今回は、片手バックハンドを「あなたの最強の武器」に変えるための究極のメソッドを解説します!

その「一生懸命なテイクバック」がミスを招いている?

まず、多くの人が陥っている「テイクバックの罠」からお話ししましょう。

「強い球を打とう!」と思えば思うほど、私たちはラケットを大きく後ろへ引いてしまいがちです。背中の後ろまでラケットが入ってしまうような、大きなテイクバック。一見、助走距離が長くてパワーが出そうに見えますが、実はこれが落とし穴なんです。

懐(ふところ)が潰れていませんか?

ラケットを背中側まで引きすぎると、前腕が自分の体に近くなりすぎてしまいます。これをテニス用語で「懐が潰れる」と言います。懐が潰れると、スイングの始動で腕がスムーズに動かず、窮屈な状態でボールを触ることになります。

振り遅れの原因は「引きすぎ」にある

体が回転し始めても、大きく引いた腕はすぐには戻ってきません。その結果、インパクトで打点が後ろになり、「振り遅れ」が発生します。パワーを出そうとして引いたはずなのに、一番力が入るポイントでボールを捉えられなくなる。なんとも皮肉な結果ですよね。

【解決策:テイクバックは「外」に出す】 ラケットは「後ろ」ではなく、自分の「外側」にセットするイメージを持ちましょう。ラケットを立てた状態で準備すれば、一瞬でパワーを溜めることができます。この「コンパクトな準備」こそが、後の爆発的なスピードを生む大きな要素になります。

スイングは「振る」のではなく「止める」

はい。
ここからが本題です。今回のメソッドで最も重要なキーワード、それが「止め」です。

「えっ、しっかり振り抜かないとボールは飛ばないでしょ?」と思うかもしれません。でも、想像してみてください。ハンマーで釘を打つとき、釘を打った後もハンマーを大きく振り回しますか? 違いますよね。インパクトの瞬間にガツンと力を集中させるはずです。

「止める」ことでヘッドが猛烈に走る

「止める」と言っても腕の動きそのものを止めるわけではありません。止めるのは「回旋動作」です。
しかも回旋動作の動かす範囲は極僅かになります。イメージはラケット先端が地面と平行より少し下がってる状態から、地面と平行になるまでの回旋幅です。
物理現象的にどうなってるかは一旦置いて、感覚的にはラケットの先端を10cm動かすだけのイメージになります。この動作でラケット先端の加速と、ボールに当たる衝撃に対する固定力が上がります。

打点で止めるわけではない

「止める」という単語は腕の負担を想起させます。しかし、安心してください。打点で全てを「止める」わけではありません。回旋の止め効果で加速したラケットの慣性の逃げ場として打点後も腕は動きます。固定するのはリストと回旋のみになります。ブロックショットをイメージして頂くと分かり易いかもしれません。

「ブロック」の感覚をストロークに応用する

この「止め」の感覚をより具体的にイメージするために、「ブロックショット」で考えてみましょう。

相手のサーブが速い時や、ボレーで強烈な球を返された時、私たちは自然とラケットをガチッと固定して「ブロック」しますよね? この時、腕を振っていなくてもボールは勢いよく跳ね返っていきます。

固定の力 = 止めで飛ばす力

ブロックで使っているのは、小さな切り返しによる加速と衝撃に負けない「固定の力」です。 この固定の力をストロークに応用してみてください。「当てるだけ」の消極的なブロックではなく、自分から「ガツンとぶつけにいくブロック」。

「固定の力で飛ばす」という感覚を言い換えると、まさに「止めで飛ばす」になります。 スイングを大きくしなくても、この固定の力さえあれば、相手のパワーを利用して、あるいは自分の瞬発力だけで、驚くほど重いボールを打ち返すことができるのです。

低い打点は「最強の打球感」を養うトレーニング場

ここで、苦手とする人が多い「低い打点」について考えてみましょう。

低い打点のボールは、物理的に下から上へ持ち上げなければネットしてしまいます。そのため、つい無理やり引っ張り上げようとして、フォームを崩したりミスをしたりしがちです。

低い打点こそ「ブロック」のイメージ

しかし、今回ご紹介している「止め」の技術を使えば、低い打点はもはやピンチではありません。 むしろ、低い位置にラケットをセットし、そこから最小限の回旋と「止め」だけでボールを飛ばす練習を繰り返してみてください。

低いボールを「ブロック」の感覚で弾き飛ばす。 この練習を積むと、腕の力に頼らずに「ボールにどう触れば勢いよく飛ぶか」という、テニスにおいて最も大切な感覚が研ぎ澄まされていきます。

コンパクトな強打が現代テニスを制する

なぜ、この「コンパクトな止め」が必要なのか。それは、現代テニスのスピード化に理由があります。

速いラリーで振り回す時間はない

ボレーボレーのような速いやりとりや、ベースラインでの高速ラリー。そんな場面で、のんびりと大きなスイングをしている暇はありません。

「止め」で強く打つ打球感をマスターしていれば、テイクバックを最小限に抑えたまま、コンパクトに強打することが可能になります。 「スイングを小さくしたら威力が落ちる」というのは古い常識です。これからは「スイングを小さくするからこそ、パワーを凝縮できる」という感覚を手に入れてください。

究極の目標:腕の動作ではなく「触り方」でコントロールする

私たちが最終的に目指すべき場所。それは、腕をどう動かすかという「動作」のフェーズを超えた、さらにその先にあります。

「触り方」一つでボールを支配する

上級者やプロの選手を見ていると、どんなに体勢が崩れていても、魔法のように素晴らしいショットを打ちますよね。彼らは腕をきれいに振ることを頑張っているわけではありません。

彼らがやっているのは、インパクトの瞬間、ボールに対してラケットをどう当てるかという「触り方(タッチ)」の調整です。

  • 強打: 固定の力を一瞬で爆発させる触り方。
  • コース: 面の向きと止める位置による微調整。
  • 回転: 回旋の深さと止めるタイミングのコントロール。

これらをすべて、インパクトの「一瞬の触り方」だけで完結させられるようになること。これが、片手バックハンドにおける最終目標です。

結論:なぜ「体勢が悪い中での低い打点」が有効なのか?

最後に、この練習の本当の意味をお伝えします。

「体勢が悪い状態で、低い打点を強打する」 一見、とても難しい、あるいは効率の悪い練習に見えるかもしれません。しかし、これこそが「触り方」を習得するための最短ルートなのです。

動作に頼れないからこそ「タッチ」が磨かれる

体勢が良い時は、体全体の回転や足の力など、ごまかしが効いてしまいます。つまり、「腕の動作」でボールを飛ばせてしまうのです。

しかし、体勢が悪ければ体は使えません。低い打点であれば大きなスイングもできません。 そんな「制限された状態」でボールを強打しようとすると、脳と筋肉は必死に考えます。 「どう触れば、この状態からでもボールを飛ばせるのか?」

この極限状態で掴んだ「ガツン!」という打球感こそが、あなたの「固定の力」の正体です。 この感覚を一度掴んでしまえば、体勢が良い時はもちろん、走らされた時も、速い球が来た時も、あなたは常に自信を持ってラケットを振り抜ける(そして止められる)ようになります。

まとめ

片手バックハンドストロークは、腕を振り回して「頑張る」ショットではありません。

  1. テイクバックは外側にコンパクトに。
  2. インパクトで「パンッ」と止める。
  3. ブロック(固定の力)でボールを弾き飛ばす。
  4. 「触り方」だけで、スピードも回転もコースも支配する。

まずは、コートの低い打点から始めてみてください。 「あ、今の触り方、すごく飛んだな」 そんな気づきが積み重なったとき、あなたのバックハンドは誰にも止められない、最強の武器へと進化しているはずです。

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