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フォアスライス

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2024.04.26

タイムスケジュール

今期の球出し打ちまくり3.4週目のテーマ
フォアスライスについて解説します。

スライスは攻守において使い勝手が良いショットです。

オーバースピンを掛ける際は
テイクバック後ラケットダウンが必要になりますが
アンダースピンのスライスは
テイクバック後ラケットダウンが必要ない為
スイング工程が少なくて済みます。

重力に逆らって下から上にスイングするオーバースピンとは逆に
スライスは重力の力を使って上から下にスイングするので
必要な力もオーバースピンより少なくて済みます。

軌道を低くコントロールすれば
バウンド後滑らせる事もできるので
相手は打ちにくさを感じる場合もあります。

・スイング工程が少ないのでシンプル
・重力に逆らわないので楽
・相手が返球しにくい

その他にも
ドロップショットに使えたり
バウンド後横に曲げたり
利点を上げたらきりが無い程の使い勝手の良さがあります。

フォアボレーとほぼ一緒のフォームで
飛ばし方や触り方も大きな違いは無いので
簡単にチャレンジできます。

過去記事のフォアボレーを土台に
いくつかのポイントを紹介します。

今回使っている画像は全てボレーの画像になります。
スライスの画像が見つけられませんでした😓
フォアボレーとほぼ一緒なのでご了承ください🙏

スライスは横回転

フォアボレー

スイングを見ると上から下にラケットが移動しますが
意図的に上から振ろうとする必要はありません。

どちらかというと
右利きなら右から左にラケットを動かす要素を入れて
横回転を掛ける意識でスイングします。

横回転を掛けようとして
ボールを横に転がす動作は
打点付近で面の向きを一定に保ちます。

それにより
ラケット先端が先行する面の暴れを防ぎます。

ただ、
低い打点以外は
横回転を掛けようとしても
特に軌道が横に曲がらなくても大丈夫です。

曲げるのが目的ではなく
面安定によるコントロール向上と
面を動かして飛ばすのではなく
止めで効果的に楽に飛ばす感覚を身に付けるのが目的になります。

そしてもう一つの目的が
「手打ち防止」です。

横回転を掛けようとすると
肩と肘を結んだ上腕部が動きます。

テイクバックで脇を開けようと意識しなくても
自然と脇が開きます。
スイングで脇を締めようと意識しなくても
自然と脇が閉まっていきます。

特に
脇を締めようと意識すると
肩が上がりやすくなります。

普段の練習では症状が出ない可能性がありますが
緊張する場面では顕著に症状が現れます。

脇を締めようとするのではなく
自然と脇が閉まる動作をする必要があります。

「手先の動きで体感部をコントロール」
これが効率良くパフォーマンスを出す為に必要な事になります。

なので
小手先手打ちで良いというのは
小手先で体感部を効率良くコントロールするという意味になります。

もちろんボレー同様
肘の曲げ伸ばしによる背屈と
威力を出す為の尺屈は併用した小手先手打ちになります。

左手の使い方

反利き手の動かし方も重要なポイントになります。

利き手は押す動作になるので
反利き手は引く動作になるのが
自然な身体の動かし方になります。

また、
遠いボールを打つ際
バランスを取る役割も反利き手の仕事になります。

通常は反利き手の脇が閉まらないよう
肘を背中側に少し動かす程度で十分ですが
遠いボールを打つ際は
バランスを取る為
上の画像のフェデラー選手のように
自然と腕が伸びます。

僕がテニスを始めた当初は
フォアボレーは打点で両脇を締めると教わりました。
いくつかのスクールに通った経験がありましたが
全てのスクールで同じ事を言われました。

でも、
テニス雑誌でそういう教え方を見たことがありません。
プロの連続写真に両手を体正面に持っていく打ち方が無かったからです。

そうなんです。
僕はテニス雑誌を読むのではなく
プロの連続写真を眺めて読んだような錯覚に陥る少年でした😅

ちなみに、
この過去の間違った反利き手の使い方には
色々なそれっぽい理由がありました。

・横向きをキープする為
これを一番よく聞いてた気がします。
そもそも利き手はプッシュ系動作なので身体は開いていきます。
横向きをキープする必要はありません。

・力が入りやすくなる
これもよく聞きました。
フライ系動作でフォアボレーを打つと
使う関節が少ないので力が入りにくい為
体感部を無駄に意識する必要が生じます。
フライ系動作なら両脇閉めもワンチャン有ですが
両脇を締めようとする動作は
かなりの高確率で肩が上がるのでお勧めしません。

というわけで
一見間違った指導法に思われがちですが
そもそもこの教え方は矯正する為のものとして生まれました。

打点時、
グリップエンドキャップを反利き手の手の平に付ける
そうする事によってラケット先端が先行するスイングの暴れ防止。
これが間違って
矯正法ではなく正式なフォームとして広まったのが原因です。

とは言え矯正法だとしても
スイングの暴れは横回転である程度矯正できますので
間違った左手の使い方をわざわざする必要はありません。

とにかく使っていこう!

テイクバック後ラケットダウンの必要が無く
プッシュ系動作で打てるので
とにかく楽できます。

楽できるから動きながらのショットに向いています。

特に前方に移動しながら打つアプローチにお勧めです。

楽だから余裕が出来ます。

余裕だから相手を観察できます。

以前
1stボレーが一番のチャンスという内容の記事を書きましたが
余裕が無いとチャンスで興奮し過ぎちゃう可能性が高まります😁

是非スライスを使ってみて下さい😊

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道具が無くても気軽に始められますのでよかったらご利用ください。

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