前回、
フォアハンドストロークの打ち分けは
スタンスや動作に関係なく行う
というのをざっくり説明しました。
今回は
テイクバックの考え方を説明します。
結論から言います。
テイクバックは
・オーバースピン
・アンダースピン
・コース
・スピード
それら全ての打ち分けに対して
同じ形にするのが理想です。
オーバースピンとアンダースピンで同じテイクバックなので
ストロークとボレーのテイクバックも同じが理想です。
そうする事によって
フォア側テイクバックの感覚は統一されるので
これも一種のシンプルなフォームになります。
テイクバックの時点で
アンダースピン系は薄い握り
オーバースピンは厚い握りになるので
全てが同じとはいきません。
では早速どのようにテイクバックをするのかを説明します。
テイクバックの意味
テイクバックは
プッシュ系動作の予備動作になります。
パンチを打つとします。
その際
肘を曲げてコブシを対象物に向けると思います。
これがプッシュ系動作を行う為の予備動作になります。
そしてその予備動作が出来たなら
テニスの鉄則「初動はゆっくり」で一気にスイング!
プッシュ系動作をやろうとしなくても
予備動作が出来てれば
無意識にプッシュ系動作の要素が入ります。
しかもユニットターンも自然と完成します。
ユニットターンが完成すれば
右股関節に溜めができるので
股関節からの運動連鎖でスイングできます。
では次に
ユニットターンとは何かを説明します。
ユニットターン
ユニットターンとは
上体を捩じる事だと思って下さい。
上体を捩じる理由はいくつかありますが
一番大事な理由は
「後方に勢いを付けない為」です。
プッシュ系動作によって
前方に勢いを付けるのがスイングです。
テイクバックで肘が伸びてコブシが後方に移動すると
後方に勢いが付きます。
後ろに向かって打つのか?
っていうくらいの勢いでラケットが後方に移動するのをたまに見ます。
この時かなりの筋力を使ってます。
しかもその動きを止めないと前方にスイングできません。
後方に向かって筋力使って
その動きを止めるのにまた筋力を使って
ようやくその後前方に向かって筋力を使えるわけですが
スイング初動にバキバキな力みが発生します。
「初動はゆっくり」なんて言ってられない状態です。
力を入れるタイミングは
打点近辺の肩の回旋と手の背屈であるべきなのですが
ほぼ筋力が使えない状態になってます。
そうなると
意図的に無理やり身体を回旋させたりして
ラケットの勢いを補填する必要が生じます。
その無駄を省く為の動作がユニットターンになります。
ではどの程度捩じればいいのか。
それは、
どの程度強く打つかで決まります。
パンチを想像してみてください。
強くパンチしようとすると
無意識に横向きになると思います。
逆に軽くパンチしようとしてる時に
ガッツリ横向きにはならないし必要もないです。
テイクバックがプッシュ系動作の予備動作というのは
テイクバックの形が重要ではなく
予備動作として機能してる事が重要であり
機能していれば見合った身体の使い方ができ
ユニットターンも無意識に行えます。
左手の使い方
フォアストロークのテイクバックで欠かせないのが左手の使い方です。
右手は肘を曲げるだけですが
左手で右肘が曲がるよう操作します。
そうです。
形的には右肘を曲げますが
その動作は左手で行います。
そうする事でユニットターンの助けになりますし
右手の仕事を減らす事ができます。
テイクバックから全部右手で行ってしまうと
仕事量が多いので力みやすくなります。
上のジョコビッチ選手の画像程度までが左手の仕事になります。
テイクバックで右肘を曲げる際
右脇は開けるので肘の位置は上がります。
そうなるとラケットの位置も上がるので左手も上がります。
左肘は伸びながら上がるので
スイングと共に左肘は曲がりながら下がります。
この動作は右手のプッシュ系動作に連鎖します。
スイングと共に意図的に左肘を引く必要はありません。
左手のセット位置が正しければ
スイング中の動作も正しくなります。
ちなみに、
ボレーの時は左手でテイクバックする必要はありません。
ほんの一瞬左手がテイクバックに付いてくる程度は構いませんが
ガッツリ左手でテイクバックしちゃうと
遅れの原因になりかねません。
とは言え、
フォアボレーを左手でテイクバックしてる人見たことないので大丈夫だと思います。
というわけで、
今回はテイクバックの役割の説明でした。
回旋で飛ばせないとコブシが後ろに行ってしまいがちですが
一度感覚掴むとすごく楽に飛ばせるようになるので
是非お試しください👍
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