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フォアストロークのスピン

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2024.04.05

タイムスケジュール

231期土曜球出し打ちまくり3.4週目のテーマは
フォアストロークのスピンとスライスになります。

フォアストロークのスピンって
打てる人は簡単に打てちゃうんですけど
打てない人が打てるようになるのは少し大変です。

打てる人からすると
ボールの下から擦り上げればいいじゃん。
となるからスピンが掛かる動作を説明します。

動作自体は簡単です。
でも、
スピンが掛からない人は
その動作を選択しません。

原因は
技術的な事もありますが
心理的な部分が大きく関わっています。
今回は主に心理的な部分を説明します。

そしてスライスに関しては
フォアボレーの技術を応用するので
フォアボレーの記事も参照して頂きたいですが
まだまだ伝える事はありますので
細かい技術と考え方を別記事で紹介します。

スピンが掛からない理由

フォアストローク

スピンが掛からない原因はいくつかありますが
・オフショット
・ボールの上にラケットが抜けない
ざっくりこの2つがあります。

1つ目のオフショットは
面が上向きにブレる状態の場合の話になります。
同じオフショットでも
面が下向きにブレる場合は
飛びは悪くなりますがスピンは掛かります。

そして、
オフショットは突発的な現象で
フォームの問題ではないので今回は省きます。

2つ目の抜け感は恒久的な問題なので
今回はこちらの話で進めます。

ボールの上にラケットが抜けるように触ればスピンが掛かるのですが
下に抜ける、もしくは抜けずに前に押す
この状態だとスピンは掛かりません。

物理的には
打点で肩の回旋が無い事が原因ですが
なぜそのような状態になるのか
そこには心理的要因が大きく関係しています。

その心理的要因とは「価値の序列」です。
トカゲ脳とか深層心理と呼ばれたりする
認知困難な欲望の事です。

「スピン」よりも「飛ばす」事の方が序列上位にあると
脳はスピンが掛かる動作を選択しません。
でも、
切実な程スピンを掛けたい気持ちが溢れてる。
そんな、心理と思考にギャップがある状態です。

飛ばす事が序列上位にあると
飛ばない事に恐怖感が生まれます。
球出しなどの簡単に飛ばす事が出来る状態だと
恐怖感が薄れるのでスピンが掛かる動作を選択しやすくなります。
打ち合いやミスが出来ないゲーム中などは
恐怖感が出やすいので飛ばす事優先のフォームを選択します。

これが練習では出来るけど試合などで出来ない理由になります。

そしてもう一つ大事なのが
フォームより打球感の方が
価値の序列上位に君臨している事です。

これはスピンが掛からない人の特徴ではなく
人の特徴なのでそういうもんだと思って下さい。

脳は慣れ親しんだ打球感を再現しようとします。
脳は面倒くさがりなので変化を嫌います。
これが別人のようなフォームの変化をする人が少ない原因です。

じゃあスピンを掛けるのは無理なのかと思いきや
全然そんな事はありません。
スピンを掛けれるようになります。

次はその方法を説明します。

価値の序列の向こう側

フォームの変更は打球感を再現しようとするので難しいです。
なので、
フォームを変更するのではなく
新しいショットを習得します。

人は変更の大きさがある一定を超えると違うものと認識します。
その臨界点を超える変更をさせれば新しいショットになります。

新しいショットなら今までの打球感の蓄積が無いので
再現しようとする材料がありません。
打球感の再現に苦しめられる事が少なくなります。

ではどのように打つのか
それは、
「スピンが掛からないとアウトするフォーム」
に変更します。

これは最終的なフォームではなく
あくまで矯正用のフォームになります。

スピンが掛けられるように矯正する場合
最終的なフォームに変更しようとすると
変化が小さいので逆に変化が難しくなります。

なのでこのフォームはかなり突拍子もないフォームです。

でも、
このフォームでボールを飛ばせるようになると
・スピンの打球感を覚える事ができる
・ラケットの切り返しで飛ばせるようになる
・股関節の連動が使えるようになる
上手くいくと一石三鳥です。

打球感を覚えれば
人は打球感を再現しようとするので
突拍子もないフォームじゃなくても
スピンが打てるようになります。

ラケットの切り返しで飛ばせるようになると
飛ばすのが楽になるので
飛ばない恐怖感が減ります。
元々スピンが簡単に打てる人は
飛ばない恐怖感が少ない人です。
飛ばすなんて簡単で当たり前だから
スピンという違う事が出来るのです。

そして股関節が連動すると更に楽に打てるようになります。
脚は移動の為に使います。
意図的に股関節を動かすのではなく
移動の為に脚を使ってるのに
無意識に股関節がパワーの源になってる。
そんな状態が運動連鎖です。

新しいショットなので
すぐに出来るとはならないかもですが問題ありません。
出来るようになるまで使わなければいいんです。
球出しなどで練習して
ラリーや試合では使えるショットで打てばいいです。

今回スピンとスライスを同時に行うのは
人によっては今のフォアをスライスとして使う方が良い場合があるからです。
でも、
そうした方が良い人としない方がいい人がいるので一概には言えません。

スピンが掛からないという事は
スライスが掛かってるという場合が多いです。
スライスショットのリノベに適してる方は幸運です。

今回はスピンが掛からない原因と対策の概要を説明しました。
具体的な動作の説明は後日記事にします。
結構複雑な動きの説明なのでバギーホイップ辺りで妥協するかも😅

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