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攻めよう!フォアストローク編

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2024.01.31

フォアストローク

230期の中級テーマは「攻めよう!」になります。
第一週目はフォアストローク打ち込みです。

というわけで
今回はフォアストロークを打ち込む際に
気を付けるべきポイントを紹介します。

レッスンの予習復習にお役立て下さい。

気を付けるべき共通基本事項

テニスという競技を突き詰めると
「短くコントロールする技術を駆使する競技」
となります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
下のボタンよりリンクで飛べます。

短くコントロールする技術を駆使する競技なんですが
フォアストロークのフォームには
アウトする要素がふんだんに散りばめられています。

しかも強打となると
遠くにぶっ飛びやすいです。

なので、
強打する際欠かせないのが
フォームからアウトする要素を極力無くす事になります。

アウトする要素を簡単に説明すると
「意図せず面が上向きになる要素」
になります。

この原因は
1.脇が閉まっている
2.テイクバックが大きい
3.フライ系動作になっている

まだいくつか原因はありますが
上記3つが特に多く見受けます。
そして、これらはあくまでアウトする「要素」なので
必ずアウトするという事ではありません。
しかし、咄嗟の場合や試合などの緊張する場面で悪影響が出やすくなります。
では、次章から解決方法を説明します。

1.脇が閉まるとアウトしやすい理由と解決方法

骸骨

脇が閉まった状態では肘が曲がってます。
肘を体につけた状態でラケット面下向きを作るのは難しいです。
無理ではないですが手首がややこしい事になると思います。
ややこしくなるので力が入りにくくなります。
そうなると無意識に力が入りやすい状態にしようとします。
その時面が上向きになる。
そういうシステムです。

逆に肘を伸ばした状態で
ラケット面を下向きにしてみて下さい。
超簡単に下向きになります。

肘が体に付いている状態では
手首の回旋で面下向きを作るので
かなり窮屈になります。

それに対して
肘を伸ばした状態で面を下向きにすると
肩の回旋で腕が回るので窮屈ではなくなります。

脇が閉まるとアウトしやすい理由は分かりやすかったと思います。

解決策も分かりやすいです。
「打点を体から離す」です
簡単でしょ😊

脇を開けようとするのではなく
近づかないようにするのを意識しましょう👍

力んでも脇が閉まりやすくなりますが
それにつきましては後半に説明します。

2.テイクバックが大きいとアウトしやすい理由と解決方法

テニスのシルエット

まず、テイクバックが大きいとはどういう状態かの説明をします。

テイクバックの大きさを決めるのは
身体に対するコブシの距離です。

打球方向に対して後ろに行くほど
大きなテイクバックと思いがちです。
勿論それも大きなテイクバックにはなります。
しかし、打点近くにテイクバックしても
身体からコブシが離れていると
(肘が伸びてる状態)
ラケットが背中側に回ります。

親指が外側に捻れてる状態です。
これは面が上向きになる動きなので
アウトしやすくなってしまいます。

これはテイクバックを利き腕だけで行う方によく見られます。

解決策としては反利き手でのテイクバックです。
身体を横向きにする効果もあるので
一石二鳥になります。

そして、
反利き手でテイクバックした場所で
テイクバック終了です。

これならコブシが身体から比較的近くにあります。
その状態からスイングスタートすれば
コンパクトなテイクバックのスイングになります。

このスイングは次章のフライ系・プッシュ系に繋がりますので
そこで詳しく説明します。

3.フライ系動作だとアウトしやすい理由と解決方法

トレーニング

フライ系動作とプッシュ系動作とは
筋トレで使う用語になります。

・フライ系動作
肘を伸ばして肩支点で腕を動かす動作
蝶々が羽ばたく動作に似てるのでバタフライから付けられた用語

・プッシュ系動作
腕を動かす際に肘の曲げ伸ばしを使う動作
パンチの動作であり、押す動作から付けられた用語

では、
なぜフライ系動作だとアウトしやすいのか。

理由は労力が大きくなるからです。
普段から楽して打つようアドバイスしてます。
楽して打つと聞くと
怠慢だったり本来必要な動作を省略したりする印象があるかもしれません。

しかし、
実際はそうではなく
運動効率を上げるのが「楽して打つ」です。

運動効率が悪い事の弊害は主に以下の3点になります。

3-1.肩が上がる

腕は長く重いものです。
しかもその先にラケットがあります。

動かす対象の半径が長くなるほど
労力が大きくなるので力みます。

肩関節一つで長い腕を動かすと力んで肩が上がります。

肩が上がると肩関節にロックが掛かるので
上腕が上手く動かなくなります。

ロックが掛かって動きに制限がある状態で
無理やり腕を動かすと最悪肩を痛めます。

肩が痛まないまでも腕の動きが悪い状態で打つのは良くないです。

3-2.手打ちになりやすい

肩関節単体では重い腕を振り回すのは困難なので
上体を回す勢いを利用してしまいます。

フォアストロークは大胸筋を縮める事でスイングします。
上体を回すと身体に対して腕が遅れます。
これは縮むべき大胸筋が伸びるので
縮めるのに余計な力が必要になります。
これは力みの原因になります。

力むと人は脇を締める傾向があります。
前述した「脇が閉まるとアウトしやすい」に繋がります。

脇が閉まらないまでも
力むと腕の動きが止まります。
身体が回転してるので動いてるように見えますが
身体と上腕の関係性は固まります。
上腕が止まった状態で打つと「手打ち」になります。

手打ちにならないように
更に速く身体を回そうとしてしまうと
無駄に大きく身体を動かすコスパの悪いスイングになるので
ミスの確率が上がってしまいます。

3-3.足が止まる

上体を回すのは下半身の仕事になります。
多くの場合足を踏ん張って上体を回すのです。
打つ前にしっかり足を止めてしまいます。

これが、
間延びと力みと打点タイミングのズレに繋がります。

こうなるとアウトに限らずあらゆるミスの要素が発生してしまいます。

4.プッシュ系動作を小手先意識で行う

上記のようなアウトする要素をフォームの中から排除するには
スイングにプッシュ系要素を入れます。

プッシュ系動作は肩と肘の2つの関節を使うので楽に腕を動かす事が出来ます。
身体に対して上腕が動くので手打ちになる事もありません。
手打ちにならないので安心して小手先で打って大丈夫です。
人間は手先の感覚が優れてます。
スピード、回転、コースなどの繊細なコントロールは
感覚が優れてる部分に意識を集中するのが効率良いです。

そして、
楽に動くので腕を動かす為の余計な身体の動きが必要なくなります。

反利き手でテイクバックすれば上体の横向きは作れます。
上体を意識的に回す事なくプッシュ系動作を入れてスイングします。

フライ系動作で腕だけ動かす意識にすると
上体がホントに動かない場合があります。
プッシュ系動作は上体を回そうとしなくても
勝手に必要な分だけ回ります。

テイクバックで意図的な横向きを作る必要もなく
打つ時に向きを戻す必要もなくなります。
スイングがシンプルで楽になります。
シンプルで楽だからやり続けられるしパフォーマンスが上がるのです。

具体的なプッシュ系動作に関しては
レッスンで詳しく説明しますが
まずはスイング終わりにコブシを軽く突き出してみて下さい。
コブシが前に向くだけでラケット先端の動きが速くなります。
ワイパースイング的な意図的に回旋動作をするわけじゃないので
楽にスピードアップができます。

最後に

いかがだったでしょうか。
文章で動きを想像するのは難しいと思いますが
レッスンの予習復習に使っていただけると嬉しいです。

分からない事がありましたら遠慮なくコーチに聞いてください😊

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