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230期土曜球出し打ちまくり フォアストローク基本と応用

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2024.02.04

230期の土曜球出しテーマは
各ショットの基本と応用になります。

前半4週はストロークの練習を行います。
ストロークにおいて順回転のスピンを掛ける事はマジ重要👍
となります。

そこで今回はスピンについて書かせていただきます。

他の記事でもフォアストロークやテニスの基本について話してますので
まだ読んでない方は是非読んでみて下さい😊

テニスの考え方はこちらの記事を参照してください。
テニスは短く打つ競技

なぜフォアストロークにはフライ系動作を勧めないのかはこちらの記事を参照ください。
フォアストロークで攻めよう!

スピンをかける覚悟を持つ

テニスボール

テニスで一番重要なのは
短くコントロールする技術です。

短くコントロールする為に
スピンも重要なポジションについてます👍

しかし、トップスピンを打ちたいと思うよりも
「速いボールが打ちたい!」
という気持ちの方が強いのが通常です。

「いやいや、
自分はスピードに拘りないです。」
と思ってる(自分の本当の気持ちに気づいてない)人が多いです。

価値の序列でスピードが上になってる事に気づいてないだけです。

ハッキリ言います。
スピードに拘りない人って
余程何かを悟ってる仙人です。

それほど人にとってスピードを出したいと思う事は同然の欲なんです。

そして、
人は心の許可が下りた事しかしません。

なので、
先天的な動きのスイングは
動作の大半がスピードを出す為のものになりがちです。

無意識のうちにスピード「は」出る打ち方になってます。

ハッキリ言います。
今スピンの掛かりが少ない人が
がっつりスピンの掛かる打ち方に変えると
高確率で一時的にスピードが落ちます。

スピードが半分に落ちてでもスピンを掛ける!
という覚悟を持ってください。

そして、スピンが掛かるかどうかは
男も女も関係ないです。

もちろん回転量に違いは出ます。
でも、非力だから回転が掛からないという事はありません。

次の章でスピンを掛ける事が如何に簡単かを物理的に説明します。

2,5cm動かすだけ

ナダル

僕がフォアハンドストロークの心の師匠にしてるナダル選手の
フォアハンドストロークトップスピンの回転数が
アベレージで55回転/秒らしいです。

細かい数字は間違ってるかもしれないですが
グーグル先生に調べてもらったので大きく違わないと思います。

僕らがナダル師匠を目指すのは無理があるので
半分くらいの回転数25回転/秒を目指すとします。

ボールがラケットに触れてる時間は5/1000秒と言われてるので
25回転させるためにラケットによって加える回転を計算すると
25×5/1000=0.125

1回転360度なので0.125回転は45度
テニスボールを45度回転させるのに必要な距離は
ボールの円周×45/360なのでまずは円周を出します。

テニスボールの直径約6.6cm×円周率3=19.8cm
僕ゆとり世代なんで円周率は3にしました。
19.8×45/360≒2.5cm

激烈ザックリな計算ですが
2.5cm動かしゃいいんです。

ボールの下からラケットを動かして2.5cmボールを回転させるんです。

楽勝じゃね?

ここで問題になるのが角度です。

真上に振ると前に飛ばない。
前に振るとボールが回転しない。
でもスピード出したいから前に振っちゃう。

だから腕は前に移動させるんだけどラケットは上に動くようにしなきゃなんです。

腕を前に移動させる事で生じるラケットの遅れを
デコピンの要領でグッと力を入れて戻す。
これで腕は前、ラケットは上の動きになります。

デコピンについては下の動画で詳し目に説明してますので
気になった方はご覧ください。

振り抜く為に止める

テニスは回旋と固定で飛ばします。

動かす事を頑張りがちですが
大事なのは
回旋を促す固定の動作です。

テニスはボールとラケットの重量比が近いスポーツになります。
これはラケットがボールに衝突した際
ラケットの運動(スイング)を止める力が強いという事です。

ボールを壁に当てると跳ね返ってきますが
カーテンに当てたら勢いが吸収されて跳ね返ってきません。

ラケットを壁化できれば
効率良くボールを飛ばせます。

ボールが当たっても微動だにしない壁化の為には
固定力が必須です。

ラケットの固定力は肘から手首までの前腕が担当します。
手の平で握りますが
手の平を動かすのも固定するのも前腕です。

筋肉的な話をします。

動かそうとすると
動かす方向の筋肉が縮みます。
縮は硬化です。
骨を返して逆に付いてる筋肉は伸びます。
伸びる筋肉は軟化なので力に作用しません。

なので、
動かそうとすると
表裏のうち片方の筋肉しか機能しないです。

でも、
止めようとすると
これ以上伸びないように硬化します。

止めようとすると
動かす方向の筋肉が縮み硬化します。
骨を返して逆に付いてる筋肉も硬化します。
両方の筋肉が力に作用します。

単純計算で2倍の力を使う事ができるのです。

2倍使えると出力を下げても効果が出るので
楽に飛ばす事が出来るようになります。

硬化して固めると言われると
スイング自体を止めないといけないと感じるかもしれませんが
硬化したまま前腕は移動してるので
スイング自体が止まるという事はありません。

次に
近い重量比による衝撃も対策します。

例えば、
ラケットが1kgあったらボールの衝撃は小さくなります。

卓球や軟式テニスやバドミントンは
ボールやシャトルの衝撃が少ないです。

これはボールやシャトルに対してラケットが重いからになります。

ならばラケットが重くなる状態を作れば
テニスもボールを重く感じずに打ち返せるはず。

物体は加速すると重くなります。
かなり速いけど等速な状態より
多少遅いけど加速してる方が
ボールに大きな力を加えられます。

凄いスピードのスイングをするのは大変ですが
加速させるのは楽です。

フェデラーのフォアストローク

上の図をご覧ください。

スイング方向に対して腕から遅れてるラケットが
打点直後に腕に追いついてます。

これは
腕のスピードをラケットが追い越したことになります。

スピードアップです。
つまり加速です。

「なんか楽に打てたな~」
って感じた時は
加速のタイミングがバッチリだったという事です。

まとめ

ストロークの基本はスピンになります。

スピンを掛けるにはまず「覚悟」が必要になります。
そしてスピンは2.5cmボールを転がせばいいだけなので簡単です。
さらにその動作を効率的かつ効果的に行う為に
止めの動作を利用します。

次回
回旋を含めて具体的なテクニックを紹介します。

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