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テニスのボレー全4種類を徹底解説!基礎からわかる打ち方と使い分け

テニスブログ

2026.04.13

テニスの試合、特にダブルスにおいて勝敗を大きく左右するのが「ボレー」の精度です。 ストロークのラリーは続くのに、「ネット前に出ると途端にミスが増える」「ボレーはセンスがないと打てないのでは?」と苦手意識を持っている方は非常に多くいます。

しかし、結論から言うとボレーに特別なセンスは不要です。 ボレーはストロークのように全身を大きく使ってボールを飛ばすショットではなく、相手のボールの力を利用する「技術(テクニック)」のショットです。正しいグリップ、構え、そして「ラケットを振らない」という絶対原則さえ理解すれば、誰でも確実に上達できます。

この記事では、ボレーの基礎知識から、状況別の種類、初心者が陥りがちなNG行動、具体的な上達のコツ、そして一人でもできる練習メニューまで、ボレーに関するあらゆる疑問を徹底解説します。

今回はボレーの基本を主に紹介します。リンクで詳細な解説をしてますのでそちらもご利用ください。

テニスのボレーとは?基本知識と役割

テニスのボレーとは、相手が打ったボールが自分のコートでバウンドする前に(ノーバウンドで)打ち返すショットのことです。

ボレーが試合で果たす3つの役割

なぜテニスにおいてボレーの習得が必須と言われるのでしょうか。それには以下の3つの強力なメリットがあるからです。

1.相手の時間を奪う(タイムプレッシャー) ボールがバウンドするのを待たずに打ち返すため、相手が体勢を立て直し、次のポジションに戻るための時間を奪うことができます。

2.コースの角度をつけやすい(アングル) ネットに近い位置から打つため、ベースラインからでは狙えないような厳しい角度(アングル)にボールを落とすことができます。

3.攻撃力が高いストローク(アプローチなど)で相手を崩し、浮いてきたボールをボレーで仕留めるのは、ダブルスにおける最も基本的な得点パターンです。

ボレーの絶対的な基礎:グリップと構え

ボレーが上達しない人の多くは、打つ前の「準備段階」に問題を抱えています。まずは正しい握り方と構え方をマスターしましょう。

コンチネンタルグリップで握る

ボレーは、フォアハンドもバックハンドも「コンチネンタルグリップ」で握るのが基本です。

握り方の目安: ラケットの面を地面に対して垂直に立て、真上から包丁を握るように(あるいは握手をするように)グリップを握ります。

なぜコンチネンタルなのか?: ネット前では、フォアとバックのどちらにボールが飛んでくるか一瞬で判断しなければなりません。コンチネンタルグリップであれば、握り変えることなくフォア・バック両方に対応でき、低いボールを処理するためのスライス回転も自然にかけられるからです。

状況で使い分ける!ボレーの種類と特徴

ボレーは、ボールを捉える「高さ」と、ラケットの「使い方」によって複数の種類に分類されます。状況に合わせて使い分けることが重要です。

【高さ別】ボレーの分類

種類打点の高さ特徴と使い方のポイント
ハイボレー肩より上チャンスボール。叩きつけるように打ちますが、大振りせずコンパクトにスイングします。
ミドルボレー胸から腰最も打ちやすい基本的なボレー。打ち込み、ドロップ、アングル様々な球種が打てるよう練習しましょう。
ローボレー膝より下難易度が高め。横回転を掛けるようにして打ちます。

【打ち方別】ボレーの分類

1.ブロックボレー(守備・基本):
相手の速いボールに対し、ラケット面をセットして壁を作り、当てるだけで返すボレー。まずはこの「ブロック」を完璧にすることが上達への第一歩です。

2.パンチボレー(攻撃):
チャンスボールに対し、インパクトの瞬間にボールを少し押し込む(パンチする)ようにしてスピードを出す攻撃的なボレーです。

3.ドロップボレー(奇襲・タッチ):
ボールの勢いを吸収し、ネットのすぐ裏側にポトリと落とすショット。相手がベースライン深くに下がっている時に有効です。

4.ハーフボレー:
足元に沈んできたボールを、ワンバウンドした直後(ショートバウンド)に打ち返すショット。ノーバウンドで処理できない場合の必須スキルです。

なぜミスをする?初心者が陥る「3つのNG行動」

ボレーがネットにかかる、あるいは大きくアウトしてしまう人には、共通するNG行動があります。自分に当てはまっていないかチェックしましょう。

NG①:ラケットを大きく振ってしまう(テイクバックが大きい)

最も多い失敗原因です。ストロークの癖で、ボールを飛ばそうとしてラケットを後ろに大きく引いてしまうと、速いボールに対して完全に振り遅れます。また、スイングすることでラケット面がブレてしまい、コントロールを失います。

NG②:手首をこねて打つ(手打ち)

ボールに回転をかけようとしたり、コースを変えようとしたりして、インパクトの瞬間に手首をスナップさせてしまう行動です。手首を使うと面が安定せず、フレームショット(ラケットの枠に当たること)の原因になります。

NG③:足が止まり、手だけでボールを追いかけている

ネット前で足が棒のように止まってしまい、飛んできたボールに対して手(腕)だけを伸ばして打つ状態です。体重がボールに乗らないため、威力がなくネットミスしやすくなります。

【実践編】ボレーが劇的に上達する5つのコツ

上記のNG行動を踏まえ、明日からのコートで実践すべき5つの具体的なコツを解説します。

コツ1:ボレーは「打つ」のではなく「面を作る」だけ

ボレーの極意は「振らないこと」です。飛んできたボールの軌道上に、素早くラケット面をセット(用意)するだけ。相手のボールに威力があれば、真ん中(スイートスポット)に当てるだけで自然とボールは返っていきます。「ボールをキャッチする」感覚を持つと上手くいきます。

コツ2:スプリットステップから「動きながら」打つ

ボレーは手ではなく足で打つ、踏み込みと同時に打つ、などとよく言われます。しかし、実際は良い打点で打つ為の移動の時間が短いので「足は移動に使って動きながら」打ちます。

まずは、 相手がボールを打つ瞬間に、小さくジャンプして着地する「スプリットステップ」を必ず行いましょう。これにより反応速度が格段に上がります。 ボールが来たら、①面をセットする ➡ ②打点に対して距離を微調整する (腕で微調整するのではなく足で移動して微調整します)➡ ③最後の一歩でリズムを整えタイミングを合わせる(これが実質の踏み込みと同等になります。勢いを付ける為の踏み込みではなく移動とタイミング合わせに使います)という順番を意識してください。

コツ3:インパクト前後はラケット面を変えない

ボールが当たる(インパクト)瞬間から、打ち終わる(フォロースルー)まで、ラケット面の角度を一定に保つことが重要です。面を固定することで、ボールは狙った方向へ正確に飛んでいきます。手首の角度は固定したままロックしておきましょう。

コツ4:グリップは優しく握る(脱力)

ガチガチに力を入れてグリップを握っていると、体の動きが硬くなり、ボールの勢いを吸収できません。グリップを手の平にしっかりつけてソフトな力加減で握りましょう。ボールが当たる瞬間にだけ「ギュッ」と力を入れることで、パンチの効いたボレーが打てます。

ダブルスで勝つためのボレー戦術(ポジショニング)

ボレーの技術を身につけたら、次はダブルスの試合での実践です。前衛(ネットにいる選手)の動きがダブルスの勝敗を決めます。

センターセオリーを意識する ボレーで攻撃する際、コースに迷ったら「二人の真ん中(センター)」を狙うのがセオリーです。センターに打つことで、相手はお見合い(どちらが打つか迷うこと)しやすくなり、角度のついたパス(横を抜くショット)を打たれるリスクも減ります。

ポーチボレーでプレッシャーをかける ポーチとは、相手が後衛(自分のパートナー)に向かって打ったボールに対して、前衛が斜め前に飛び出してボレーを決める戦術です。ポーチに出るフリ(フェイント)をするだけでも、相手はプレッシャーを感じてミスをしてくれます。「常に自分がボールを触る」という積極的な姿勢が大切です。

7. ひとりでもできる!ボレー上達のための練習メニュー

スクールや部活だけでなく、自主練でもボレーの感覚を磨くことは可能です。

① 壁打ちボレー(ノーバウンド)

壁に向かって、ボールを落とさずにノーバウンドでボレーを打ち続けます。

ポイント: ラケットを少しでも引くと間に合わないため、「振らずに面を作る」感覚を強制的に養うことができます。最初は距離を少し離し、慣れてきたら壁に近づいてテンポを上げましょう。

② ラケットを使わない「キャッチボール」

パートナーがいる場合、ネットを挟んで立ち、手でボールを投げ合います。

ポイント: 飛んできたボールに対し、スプリットステップを踏んでから、踏み込み足(前足)を出して手でボールをキャッチします。「足を出して体重を乗せるタイミング」を身体に覚えさせるのに最適です。

③ ミニテニス(サービスボックス内でのボレー対ストローク)

サービスボックス(ネットに近い四角いエリア)の範囲内で、一人はボレー、一人はストロークでラリーをします。

ポイント: 距離が近いため、コンパクトなスイングと素早い面作りが求められます。強く打つことよりも「コントロールしてラリーを続ける」ことを意識してください。

8. ボレーに関するよくある質問(Q&A)

Q. バックハンドボレーに力が入りません。どうすればいいですか? A. バックボレーは利き手と逆の動きになるため、手首が負けやすくなります。インパクトの瞬間まで左手(逆の手)をラケットに添えておき、両手で壁を作る感覚を持ちましょう。また、ラケットの面ではなく、グリップエンド(持ち手の底)からボールに向かって引き出すように動かすと力が伝わりやすいです。

Q. 速いボールやボディ(体正面)に来るボールが怖いです。 A. 正面に速いボールが来た場合は、バックハンドボレーの面で対応するのが基本です(フォアだと体が詰まってしまいます)。ボールを避けようとのけぞるのではなく、コンチネンタルグリップのままバックの面を体の前にスッと出し、盾のようにして身を守る感覚でブロックしてください。

Q. ハイボレーを打つと、いつもアウトしてしまいます。 A. 高い球を叩き落とそうとして、手首を下に大きく曲げたり、スイングが下向きすぎたりするのが原因です。ボールの上から被せるのではなく、ボールの「後ろ」をフラットに捉え、少しだけ下に押し出す(パンチする)感覚でコンパクトに打つとコート内に収まります。

まとめ:ボレーは「引き算」のショット

テニスのボレーを上達させるためのエッセンスをまとめます。

グリップ: コンチネンタルグリップで脱力して握る。

面作り: ラケットは絶対に振らず、ボールの軌道上に面をセットするだけ。

フットワーク: スプリットステップを踏み、動きながら打つ。

力加減:当たる瞬間までは握り込み過ぎ注意です。

ストロークが「足し算(力を加えていく)」のショットだとすれば、ボレーは「引き算(無駄な動きを削ぎ落とす)」のショットです。いかにラケットを引かないか、いかに無駄な動きをなくすかが上達の鍵となります。

この記事で紹介したコツと練習法を意識して、ぜひネットプレーに自信を持って試合に挑んでください!ボレーが得意になれば、テニスの楽しさが何倍にも広がりますよ。

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