
今期(246期)の中上級クラスのメインテーマは「エースを狙え!」です。 1週目では、前に出るための単なる繋ぎではなく、1球目から相手を仕留める勢いで打つ「アプローチでエースを狙え!」に取り組みました。
そして迎えた3週目のテーマは、そのアプローチの伏線を回収する「スマッシュでエースを狙え!」です。
ダブルスの試合中、頭上に上がってきたロブに対して「よし、決めなきゃ!」と力んで大振りし、ボールをふかしてアウトしてしまった経験はありませんか? 「スマッシュはフルスイングで叩き込むもの」と思っているなら、今すぐその考えを手放しましょう。スマッシュのミスを劇的に減らし、確実にポイントを奪うために必要なのは「大振りの極上スピード」ではなく、「ハイボレーと兼用のコンパクトな構え」と「相手前衛を追い詰めるコース戦術」です。
今回は、1週目のアプローチからの連動をおさらいしつつ、確実に仕留める「ハイボレー型スマッシュ」、そして5週目のテーマ『ロブでエースを狙え!』の土台となる「ブロック守備」までを一挙に解説します!
📌 1週目の復習記事はこちら
目次
第1章:【1週目の復習と連動】アプローチで「刺す」からこそ、スマッシュが活きる!
スマッシュの練習に入る前に、まずは1週目のテーマ「アプローチでエースを狙え!」を軽く復習しておきましょう。
スマッシュのチャンスは、ただネット前で待っていれば降ってくるものではありません。練習中、コーチからこんな声が飛んだのを覚えていますか?
「ロブが取れないの前に、アプローチが甘すぎます!1歩も動かないでちょうどいいところに打ってどうするんですか、球出しをしてるんじゃないんです。1週目に『アプローチでエースを狙う』をやりましたよね!」
1. 甘いアプローチは「相手の攻撃ロブ」を招く
アプローチが甘く、相手が余裕を持って打てるボールを送ってしまうと、「どこに抜いてやろうかな」と相手に 주도権を握られ、絶妙な攻撃的ロブを頭上に抜かれてこちらがピンチになります。
2. 「苦し紛れのロブ」を引き出して仕留める
1球目のアプローチで「あわよくばこれ1本でエースを取ってやる!」という勢いで相手の足元や厳しいコースに深く突き刺すからこそ、相手は「うわ、苦しい!」となり、しのぐための苦し紛れの甘いロブを上げるしかなくなります。 せっかく1週目で磨いた鋭いアプローチが刺さって相手がロブを上げたのに、それをスマッシュで決めきれなかったら攻撃を刺した意味がなくなってしまいますよね。
「1週目のアプローチで厳しく刺す」→「浮いてきたロブを3週目のスマッシュで確実に仕留める」。この黄金の連動こそが、ダブルスにおける理想の攻撃パターンです。
第2章:スマッシュの概念が変わる!「ハイボレー構え」からの省エネ打法
アプローチが刺さり、待望のロブが上がってきました。ここで確実に仕留めるための最大のポイントは、「極上のスピード」を捨て、「当てる精度」を最優先にすることです。
1. ラケットダウンは一切不要!回旋(プロネーション)だけで飛ばす
スマッシュはただでさえ当てるのが難しいショットです。にもかかわらず、多くの人がテイクバックでラケットを背中側に大きく落とす「ラケットダウン」をしてしまいます。打点からラケットが遠く離れれば離れるほど、正確にミートする難易度は跳ね上がり、ふかしてアウトする原因になります。
構えは「ハイボレー」と全く同じでOK: ラケットを自分で下に下げる必要は一切ありません(後ろに動く過程で、自分では下げているつもりがなくても自然と少し下がります)。あらかじめ打点近辺の高い位置にセットしておきましょう。
打点近辺から「ちょっと回す」だけ: ハイボレーのセットから、腕の回旋(プロネーション)を少しパチッと入れてあげるだけで、極上の大振りをしなくても十分に速く鋭いスマッシュが飛んでいきます。
2. 浅い球は「ハイボレー」、下がる球だけ「スマッシュ」に切り替える
上がったロブすべてをスマッシュで打つ必要はありません。
前に詰めて打てる浅いロブ(ドチャンス): そもそも決めやすいボールなので、わざわざ当たりづらいスマッシュフォームにしてミスのリスクを負う必要はありません。パチンとシンプルに「ハイボレー」で叩き切るのが最も賢い選択です(※レッスン中に「ハイボール!」と言い間違えてコートをざわつかせた方がいましたが、神聖なコートですので飲みたくなる発言は控えましょう!笑)。
少し後ろに下がらされる難しめのロブ: これこそが本来のスマッシュの出番です。少し下がりながらハイボレーで決め切るのは難しいため、ここで回旋を使ってパチッとスマッシュを打ちます。
最初から「ハイボレーもスマッシュも両方打てる構え」を作っておけば、「スマッシュを打とうと思ったけど、ちょっと怖いからそのままハイボレーやカットにしよう」という直前の切り替えも自由自在になり、使い勝手が抜群に良くなります。
3. 「戦闘体勢」を崩さずにセンター寄りに下がる
ロブを見上げる際、上を向いた瞬間に膝が伸びきってしまうと、足がピタッと止まって動けなくなります。通常のストロークやボレーと同じ「膝が軽く曲がった戦闘体勢」を崩さずに上を見上げることで、前後へのフットワークが軽くなります。
第3章:無限ロブ攻勢を断ち切れ!一発で仕留めるコース戦略
渾身のナイススマッシュを打ったのに、相手に拾われてもう1回ロブが上がり、終わりのない「ロブ攻勢」に巻き込まれて体力を削られたことはありませんか?
1. 狙うべきは「相手前衛側(アングル)」の触れられない場所
ロブが再び返ってきてしまう原因は、「相手の後衛側(ネットから遠い選手)」にスマッシュを打っているからです。ネットから遠い後衛は、ボールが届くまでにほんのわずかですが移動する時間があるため、ラケット面を作って当てさえすれば、もう一度ロブで返球できてしまいます。
ダブルスでスマッシュを一発で仕留める鉄則は、移動する時間を与えない「相手の前衛側(特にギリギリ手が届かないアングル・アレーコート側)」へ打ち込むことです(※くれぐれも前衛の体に直接ぶつけないよう、触れない外側を狙いましょう)。スマッシュに限らず、ダブルスのネットプレーは「アングル」へコントロールできるかどうかで勝負が決まります。
2. 相手の熟練度を見抜く「アングル vs センター」の駆け引き
手練れ・上級者ペアが相手の時: 上級者になるほど、スマッシュを打ち込まれそうになった瞬間、対角線の前衛が「センター(中央)をカバーする」動きが体に染み込んでいます。そのため、前衛の外側(アレーコート・サイド側)へ角度をつけてズバッと打ち込めば、相手は一歩も動けず高確率でエースになります。
打ち込まれるのを怖がるペアが相手の時: 強打を怖がって外側へ逃げてしまうタイプの前衛には、ど真ん中の「センター」がガラ空きになります。相手の動きを見て、空いたスペースを冷静に突き刺しましょう。
第4章:【5週目への伏線】苦しい時ほど「絶対に押さない」ブロック守備!
今回のレッスンでは、2アップ側からスマッシュをバンバン打ち込まれる「守備側(雁行陣)」も同時に体験していただきました。ここで体感していただいた感覚こそが、再来週(5週目)のテーマ『ロブでエースを狙え!』に直結する超重要ポイントになります。
1. 強打されたら「面を作って当てるだけ(ブロック)」でいい
前衛で至近距離からスマッシュを打ち込まれた時、「押し返してやろう!」なんて考えませんでしたよね? とっさにラケット面を作って「なんとか当てるだけ(ブロック)」に徹した結果、「あ、こんなので意外と綺麗に返るんだ!」と実感できたはずです。相手のボールに威力がある時は、触り方(ブロックの面)さえ分かれば簡単に返球できます。
2. 後衛(ベースライン)で苦しい時も「絶対に押さない」!
前衛では自然とブロックできるのに、いざベースライン(後衛)に下がって相手から厳しいアプローチやスマッシュで攻め込まれると、多くの人が「ネットまで距離があるから、越すために強く押さなきゃ!」と腕を振ってしまいます。
しかし、これこそがロブがアウトしたりコントロールが乱れたりする最大の原因です。
苦しい時ほど「ブロック」でロブを上げる: 相手から鋭いボールで攻められて苦しい体勢の時ほど、前衛の時と同じく「絶対に押さない・ブロックするだけ」が鉄則です。自分で押す必要があるのは、相手のボールに全く勢いがない時だけです。
5週目「ロブでエースを狙え!」への予告: 実は、相手が完璧なアプローチで攻めてきてこちらが絶体絶命に苦しい状況でも、「ブロックの基本 + とある1ポイントのコツ」を加えるだけで、驚くほど簡単にコントロール抜群の「抜けるロブ(エースになるロブ)」を打つ方法があります。
「1週目でアプローチから攻める」→「3週目で浮いたロブをスマッシュで仕留める」→そして「5週目では、逆に相手から厳しく攻められても、ブロックからの絶妙ロブで一発逆転のエースを狙う!」。 この攻防が噛み合うようになると、ダブルスはもっと面白くなります。まずは明日からのコートで「ハイボレー型スマッシュ」と「押さないブロック守備」を実践し、5週目のレッスンを楽しみにお待ちください!
💡 コートに入る前の5秒チェックリスト
- 【連動】 1球目のアプローチからエースを狙う勢いで刺し、苦し紛れのロブを引き出す
- 【構え】 ラケットダウンはゼロ!胸の前に「ハイボレーのセット」を作る
- 【判断】 前に詰める浅い球は「ハイボレー」、下がる球だけ回旋を入れて「スマッシュ」
- 【配球】 狙いは相手後衛ではなく、移動時間を奪える「相手前衛側の触れられないコース(逆クロス)」
- 【守備】 厳しく攻め込まれた苦しい時ほど、ベースラインでも「押さずにブロック」でロブを上げる(5週目への土台!)
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